動線を意識した間取りの作り方

「動線」とは何だろうか

まず、言葉の意味として「動線」とは何を指すのでしょうか。
辞書では概ねこのように書かれています。
「建物の中における、日常の生活や仕事で人が移動する経路を線で示したもの」と書かれていることが多いですね。
さて、同じ読みで「導線」と書く言葉もあります。
似たような感じですが、実は意味は全く違います。
「導線」と書いて「どうせん」と読む方の単語は、辞書的には「電流を通すための針金や電線のこと」であり、「動線」表記の単語とは意味が異なるのです。
しかし「導線」と書く方を、本来の意味以外の「お客様の誘導の仕方やそれを示した線」としての意味で使っている業界もあります。
それはデパートや各種小売店、コンビニなどです。
大勢の人が来る事が多い小売業界ではこの言葉を遣うようですが、このサイトでは本来の意味として正しい「動線」を用いて解説します。

間取りを考える時の苦労

「動線」を意識しながら部屋や家屋、社屋全体の間取りを考えるというのは、設計者としての基本であり、腕の見せ所でもあります。
しかし、建物というのは自由気ままに設計することはできません。
大前提として「倒壊してはいけない」のです。
当たり前の話に聞こえますが、建物を「倒壊させないように」建てるというのは、様々な計算や物理法則に基づいて行わなければいけないことで、その為に、家屋を設計するというのは専門の国家資格が求められるのです。
しかし、単に基準だけを満たした家が売れるかと言うとそうでもなく、多くの場合、顧客の要望を踏まえながら設計していくわけですが、建てる土地、費用、階数、外観という制約の中で設計していくのは、大変な苦労を伴います。
その上で、屋内で動きやすいように、つまり「動線」もしっかり意識していくということ。
間取りと動線の構築が如何に大変か、お分かりかと思います。


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